介護福祉士である伊丹洋子が、お客様よりよくお受けするご質問に、Q&A形式でお答え致します。

介護用品はあらかじめ揃えておいた方がよろしいのでしょうか?
その必要はありません。
確かに、年を重ねて生活に不自由や不安を感じたり、病気のためハンディキャップを背負った時に介護用品はとても便利な道具です。
その反面、必要ないものを使うことによって、障害の度合いが進んでしまうこともあります。
基本的に介護用品は必要な時に必要最低限のものだけをそろえるようにしましょう。
食事がうまく口に運べられません。できれば自分の手で食べてもらいたいのですが・・・。
食べさせられるのではなく、基本的には自分の手で、自分の好きに食べられることが大切です。
うまく食べられなくてもいいのです。
自分で食事ができるよう、工夫された箸やスプーン、にぎりやすいコップなどの食器を使いましょう。
手首の硬さや曲げ方、握力の強さなどによっても使い勝手は違うので、実際本人が試して決めることが1番です。
1人での入浴が不安らしいのですが、どうすれば安心して入ってもらえますか?
体が不自由になると、浴槽が思いのほか深く感じられ、「うまく出入りができない」、「すべったらどうしよう」「フロの底にお尻を着いたら立ち上がれない」…などの不安から、入浴をいやがる方がいらっしゃいます。
フロの中で滑る怖さには「滑り止めマット」、入りにくさには「浴槽の縁用手すり」や「バスボード」、出やすくするためには「浴槽内用台」など不安解消の一助になる用具がたくさんあります。
フロの形や体の状態で入浴法は違うので、浴室や本人の様子を見て、介護用品を上手に使いましょう。
転ばないよう杖を使って欲しいのですが、本人が嫌がります。どうしたらいいでしょうか?
杖は足が弱った時の支えとして使えるだけでなく、周りを通り過ぎる人や自転車に気付いてもらえるようアピールするための重要なアイテムです。
杖をつくことで高齢者の接触事故を防ぐことができます。しかし、大抵の高齢者は「杖をついていると年寄りくさく見える」と、利用を敬遠しています。
最近、販売されている杖は、用途別に種類や柄も実に豊富。
ただの介護用品としてだけではなく、外出する時のファッションの1部としても楽しむことができます。
認知症が進み、頻繁に失禁するようになった場合、抵抗なく紙おむつを着けてもらうにはどうしたらいいでしょう?
紙おむつを使うことに抵抗感を持たれる要介護者は非常に多く、着けてもらうまでに苦労した介護者は多いことでしょう。
そんな時は、「はくと暖かいよ」などと上手にすすめ、はけたら「出かけられるようになって良かったね」、「ゆっくり眠れるよ」などの声をかけましょう。
しかし、紙おむつは使い方を間違えると失禁の症状が悪化する場合もあるので、しっかりと使い方を確認しましょう。